猫の店(魔法店) -第19話-
冒険者が冒険に行く前に立ち寄る街。その街の目抜き通りにある商店街の西側。主に魔法系の店が並んでいる辺りにその怪しげな店はあった。
小さめのレンガ造りの建物
は、小洒落た看板で魔法店であることを知らせている。そしてその看板には少し澄ました顔をした猫
の顔が描かれていた。
冒険者が冒険に行く前に立ち寄る街。その街の目抜き通りにある商店街の西側。主に魔法系の店が並んでいる辺りにその怪しげな店はあった。
小さめのレンガ造りの建物
は、小洒落た看板で魔法店であることを知らせている。そしてその看板には少し澄ました顔をした猫
の顔が描かれていた。
冒険者が冒険に行く前に立ち寄る街。その街の目抜き通りにある商店街の東側。主に道具の店が並んでいる辺りにその怪しげな店はあった。
小ぢんまりとした木造の小屋のような建物
は、ぶら下がっている看板でやっとそこが何かの店らしいことが判る。ただし、その看板には何故か小馬鹿にしたような猫
の顔が描かれていた。
涼しい風が草原の上を吹き抜けていく。日はとっくに暮れて、空には星
が出ていた。背後から上ってくる満月
の光を浴びて、化け猫ご一行はアジト
へと急いでいた。
ねむりねこが「あげる」と言う魔剣を受け取るには、隠している時計塔に行かなくてはいけない。それは化け猫達が『静の森』と呼んでいる物音一つしない、広大な森
が鬱蒼と広がっている場所のど真ん中に建っていた。ねむりねこの案内で、仲間の化け猫が揃って時計塔へと向かう。
突然建物がカタカタと細かく震えだした。外で前触れも無く突風
が吹き抜けたのだ。そして何か、重たいものがドスン
と地面に落ちる音が聞こえた。
化け猫達の故郷にある岩山から下ること小一時間。麓に広がる『ねこの草原』と仲間内で呼ばれている草原の、その真ん中に建っている『ねこの家』。ここは今回のように、何かあるとき化け猫達の集合場所に良く使われている。
一気に生き物の気配の無くなった岩山の洞窟の中は、急に静かな空間になった。やまいねこはふうっと小さく息を吐いて、仲間の化け猫達が見えなくなった岩山の下の方から少しだけ視線をずらすと言った。
ここは生き物が殆ど居ない岩山の中腹、そこに在るやまいねこの棲家。突然現れてふざけているねむりねこに真面目ななごみねこがあからさまに嫌な顔をする。
化け猫たちの故郷の一郭、岩山の東側にあるちょっとした茂みの中に隠れるようにしてその建物はあった。さとりねこはその昔ちょっとだけお世話になった仲間の化け猫、まがいねこの棲家にある目的があって訪れたのだった。
化け猫達の故郷の土地、その北にある岩山の中腹にそこはあった。辺りは荒涼として生き物の影が無く、風の吹き荒ぶ音だけが聞こえてくる場所。なごみねこは慣れた足取りでその荒れた道のりを進んだ。行き先は彼女の生まれた家だった。